123rd JFES Chapter Meeting

来る3月13日に下記の要領にて123rd JFES Chapter Meetingを開催します。参加ご希望の方は2月28日までにこちらから登録をお済ませください。

対面・オンライン併用のハイブリッド方式での開催を予定しております。皆様の奮ってのご参加をお待ちしております。懇親会は希望人数次第で実施の可否を判断します、一週間前ごろに可否は連絡します。

Date & Time: 2024年3月13日(水)15:30 – 17:30 (JST)

Place: JX石油開発本社 (東京都千代田区大手町1丁目1-2 ENEOSビル) 322/323会議室

https://www.nex.jx-group.co.jp/english/corporate/map.html

Online Participation: 参加登録者には後日リンクを共有します。

Program

Presentation 1 *英語/English

<Title> 砂箱実験を用いた横ずれ断層の解析-ベトナム沖クーロン堆積盆ランドン油田北部の断層/フラクチャー系に対する示唆-

Analysis of Sandbox Experiments on Strike slip Faulting-Implication for fault/fractures systems in the north of Rang Dong field, Cuu Long basin, offshore Vietnam

<Speaker> グエンビンティタイン(Dr. Nguyen Binh Thi Thanh)JX石油開発株式会社(JX Nippon Oil and Gas Exploration)

<Language> English

<Abstract>

ベトナム・クーロン堆積盆でJX石油開発が操業しているランドン油田は、堆積盆内で2番目に大きい油田であり、フラクチャー型花崗岩質基盤岩が主要貯留層の一つとなっている。本油田は将来的には本地域におけるCCSの対象となる可能性も考えられているが、CO2圧入を考える際に不可欠なジオメカニカルモデルを構築するためには、走向、傾斜、相対的なひずみ分布といった断層パラメータについて理解することが必要である。本研究では、ランドン油田北部における断層、特に坑井データのないエリアにおけるサブサイスミックスケールのフラクチャーについて理解することを目的として砂箱模型実験を行った。この模型実験では、最新の震探解釈に基づいて作成した剛性断層ブロックを石英砂で満たした箱の中で考え得る複数の方向へ移動させ、高解像度デジタルカメラとX線CTスキャナーによって表面および内部の変形を記録した。その後、表面画像にデジタル画像相関技術を適用して2Dひずみテンソル場を推定した。この模型実験と2Dひずみ分析の結果から、ランドン油田の構造形成を説明する最も可能性の高いシナリオを特定し、さらにひずみ蓄積プロセスと断層ネットワークパターンを定量化することができた。本講演ではこの砂箱実験について紹介する。

Presentation 2 *日本語/Japanese

<Title> アクイストアCO2貯留サイトにて取得されたACROSSとDASを用いたVSPデータの解析

Time-lapse seismic analysis using ACROSS source and DAS at the Aquistore CO2 storage site

<Speaker> 北脇裕太(Mr. Yuta Kitawaki)JX石油開発株式会社(JX Nippon Oil & Gas Exploration)

<Language> Japanese

<Abstract>

JOGMECでは、精密制御定常震源ACROSS(Accurately Controlled Routinely Operated Signal System)を用いた貯留層モニタリング手法の開発研究を2012年度より実施しており、2014年度からはカナダ、サスカチュワン州に位置するアクイストアCO2貯留サイトにおいてACROSSを用いた実証試験を実施している。本サイトでは、2015年よりCO2の圧入が開始されており、2022年末時点において圧入合計量が約50万トンを超えている。圧入井から北東に150m程度離れた位置に観測井があり、ケーシングの外側に光ファイバーが設置されている。当初は観測井近くにACROSSを設置したが、表面波ノイズによる影響を回避するために、2016年に観測井から南西に約750mの位置に移設した。以降、ACROSSとDAS(Distributed acoustic sensing: 分布型音響センシング)を用いたVSP(Vertical Seismic Profile)データ収録として、2016年12月(累積圧入量:約10.4万トン)にベースライン調査、2018年3月(累積圧入量:約14.0万トン)にモニタリング1調査、2019年4月(累積圧入量:約19.7万トン)にモニタリング2調査、2020年1月(累積圧入量:約27.2万トン)にモニタリング3調査を実施してきた。取得されたデータに対しVSPイメージング処理を実施、併せて再現性指標を使用した応答変化の評価を行うことで、Post-STM断面においてはCO2圧入に伴う変化の兆候の可能性を捉えることが出来た。本講演ではこの解析結果について紹介する。